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怪文書ですご注意くだ - 二次元裏@ふたば(img)
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1 : 2016/12/24 01:26:32 No.398384111

1482510392752.jpg[画像通報]

怪文書ですご注意ください

2 : 2016/12/24 01:26:58 No.398384201

ここはどこだろう?
私は不思議な場所を歩き続ける。
どこを見ても一面の白い景色。足元すら見えないのに私自身の身体がちゃんと見えるのが不思議なくらいだ。
白いとはいえ雪景色ではなく、濃い霧かガスの中を歩いている感覚と言えば良いのだろうか。
気温は暑くもなく寒くもない。
分析する頭があるのに、何故ここに居るのかはわからない。
そんなわからないこと尽くめの中でふと足を止め、これは夢なのだろうかと自分の頬を思い切りつねってみる。
痛い。ヒリヒリと痛む頬をなで、つねった事を後悔した。
自分の服装は?制服や寝間着ではなく、週末や放課後に着ている普段着だ。
私の名前は?赤星小梅。よし、ちゃんと言える。
しかし、やはりここは夢の中ではないだろうか?足元すら見えない状況などあるのだろうか。
夢の中では痛みを感じない。よく聞く話だけれど、実際には違うのではないだろうか。
そう考えながら足を進めていると、不意にどこからか音楽が聞こえてくる。

3 : 2016/12/24 01:27:20 No.398384272

優しくて、それでいて悲しげな音色。
その音がする方に導かれる様に歩き、ふと周囲を見るといつからか周囲の景色が変わっていることに気付く。
白く何も見えない視界が赤い絨毯に変わり、一面に背の低い花が咲いているのだ。
その中で、石の上に腰をかけ悲しげにうつむく女性の姿があった。
独特な帽子を被り、先程から聞こえた音色の楽器を演奏しているのはこの人の様だ。
「すみません」
私は人を見つけた安堵感から座り込み、演奏をしている女性に声をかける。
すると手を止め、女性はこちらに目を向ける。
「おや珍しい。君は迷子かな?」
「はい、ここはどこでしょうか。どうやって来たのかもわからなくて困っているんです」
女性は石の上に座ったまま、正面へと目を向けながら告げる。
「ここは君が来るべき場所じゃないよ」
女性の視線に合わせ、私もそちらを見る。
するとそこには海なのか湖なのか、どこまでも続く静かな水が広がっていた。

4 : 2016/12/24 01:27:35 No.398384316

私は不安を覚え、何か話題は無いかキョロキョロと周りを見る。
「あの、この一面に広がる赤い花。これはなんですか?」
「これは曼珠沙華さ」
「まんじゅ…不思議な名前ですね」
「だろう?綺麗だけど、とても悲しい花だね」
詳しい人なんだなぁと思いながら顔を見つめていると、女性は川とは反対を指さして言葉を続ける。
「ほら、君を迎えに来た様だ。もう迷い込んではいけないよ」
濃い霧の向こうから、西住みほ副隊長が駆けてきた。
「みほさん!探しに来てくれたんですか?よかった…ありがとうございます」
副隊長ははただワタシの裾をしっかりと掴み、首を振る。
「その手を離してはいけないよ。また迷子になったら困るだろう?」
「はい、ありがとうございました」
「曼珠沙華の花言葉は再開。その花が導いてくれたのかもしれないね」
ポロロン、と流れる楽器の音を背に受けながら副隊長の顔を見た私は違和感を感じてしまう。
みほさん、どうしてそんなにつらそうな顔をしているんですか?

5 : 2016/12/24 01:28:06 No.398384417

目を覚ますと、私はベッドに寝ていた。
視界に入った景色は寮の部屋でも無いし、実家でもない。
身体を動かそうとした左手が突っ張り、点滴を刺されていることに気がついた。
点滴ということは、このベッドは病院なのだろうか?なぜこんな所に?
疑問だらけになる中、私はナースコールに気がつく。
ボタンを押すとすぐに看護師さんが駆けつけ、主治医からの説明を受けられる事になった。
先生からの説明を受けて、私はとりあえず病気ではない事を聞いて安心する。
入院の理由は戦車内で頭部を強く打って意識を失ったこと。半日寝てしまっていたらしいが、現状では特におかしい点は無いと言われた。
先生に決勝戦の事を聞いたが、黒森峰が負けたとだけ伝えられた。

脳震盪など後遺症を確認する為、念の為に三日は入院しておく様に。そう言われた私は、暇を持て余す様にベッドに転がる。
横になりながら、私は負けたと教えられた試合について考えていた。
そうか、プラウダに負けてしまったのか。
川を渡ろうとした際に移動出来なくなり、私はバランスを崩して頭を打った。
私も試合に出たんだし、最後まで見届けたかった。その程度にしか考えていなかった。

6 : 2016/12/24 01:28:22 No.398384464

退院の日。私は一礼をして寮へと戻る。
荷物は衣類と本が数冊程度と少なく、リュック一つで済んでいる。
まずは隊長への挨拶をしないと。そう考えた私は戦車道課の寮を進みながら、周囲からいつもとは違う視線を感じる。
遠巻きに見る視線。その目には見たくない物から目を逸らす様な印象を受ける。
私達が川に落ちるみっともない姿を全国に見られてしまったからだろうか?
申し訳無さを感じた私は俯き気味になりつつ歩き続ける。

隊長室の前に着いた私はノックをし、入室をする。
「失礼します。赤星小梅、只今戻りました」
こちらを見る隊長の顔は、どこか疲れている様に見える。
「…無事でなによりだ。戦車道は続けられるか?」
「はい。今回は足を引っ張ってしまったのでまた一から頑張ります!」
「そうか。あの子の分も頑張ってくれ」
「あの子、ですか。そういえばみ…副隊長は私室でしょうか?私たちを助けて頂いたお礼を伝えたいのですが」
「みほは一時的に別学科に編入する事になった」

7 : 2016/12/24 01:28:40 No.398384519

私は理解出来ず、ただ苦しげにしている隊長の顔を見ることしか出来ない。
「敗退の後に各方面から叱責を受け、これからも戦車道を続けられるかすら不明瞭だ。現在は戦車道履修者の接触も禁止だ」
「待ってください。フラッグ車に乗って敗退しただけでそれだけの叱責を受けるんですか?」
「そうか、君は意識を失っていたんだな」
そう言った隊長はくまの出来た顔をこちらに向ける。
「みほは、戦車を飛び出し君たちを助けに飛び込んだ。それが敗退に繋がったんだ」
みほさんが、飛び出して…?
「それなら!それなら操縦を失敗した私たちにこそ責任があります!罰せられるべきはみほさんじゃありません!今からでも…」
「私一人が責められて済むならそれでいい。悲しげな顔でそう言われてもか?」
遮る様に伝える隊長の声は、とても弱々しかった。
「すまない。みほの気持ちを汲んでやってくれ」
隊長にそう伝えられた私は、一礼をして退室した。
助けてもらったお礼も言えていない。私はどうしたらいいんだろう。
受け入れたくない事が続き現実味のないふわふわとした状態の中、夢であってほしいとただただ願いながら重い足取りで自室へと向かった。

8 : 2016/12/24 01:28:56 No.398384575

部屋に戻った私は、ぐるぐると回り続ける思考を投げ出す様にベッドに体を倒す。
敗退の原因が私たちだということ。みほさんが助けに来てくれていたこと。
そして、そのせいでみほさんが追い詰められてしまっているということ。
私はどうしよう?どうしたい?
とりあえず、最低でも戦車道を続けよう。みほさんだけじゃない。隊長のあんなつらそうな顔をさせたのは私たちのミスだ。
ここで逃げたら二人にも砂をかけてしまうことになる。
そう決めた私は、明日の挨拶から声出しをして禊をしていく事を決意する。
みほさんが戻ってきやすいように。隊長にあんな悲しい顔をさせない様に。
私たちが頑張って認めてもらえれば、全て丸く収まるはずなんだ。

練習に打ち込み続けて半年が過ぎ、日差しが和らぎ始める初春。
また一緒にやりたいという私の願いは、エリカさんが吐き捨てる様に伝えてくれた言葉で儚く潰えた。
みほさんは戦車道をもうやらない。黒森峰からも転校する。
それを聞いた私は責任と悲しさから、部屋に戻って涙を流した。
まだ、お礼も言えてないのに…。

9 : 2016/12/24 01:29:14 No.398384634

まだまだ暑い夏休みの終わり際、私はふと大会までの日々を振り返る。
今考えてみると、私たちはごちゃごちゃと入り交じった感情を振り払う様に練習に打ち込んでいたのだと思う。
もう一度決勝に行き、今度こそ隊長に優勝旗を持たせるんだ。
そう固く決意をしながら夏まで練習漬けの日々を過ごしてきた。。
自画自賛するものではないが、私を含む同乗者は他の隊員たちよりも練習に気合が入っていたと思う。
その証拠に敗退につながるミスをしたにもかかわらず、決勝まで選手として出場することが出来た。
寮や観客席からではなく、出場選手として決勝の舞台でみほさんと再会することが出来たのはとても嬉しかった。
私たちに対する風当たりはそれなりに強く、OBからのやっかみや小言にも隊長は曲げずに居てくれた。
OB達に参加してもらい、実際に動きを見せてまで納得させてくれた事は感謝しかない。
恩返しのためにも隊長に優勝旗を持たせたい。去年は私たちが迷惑をかけた分、笑顔で終わってほしい。
それが叶わなかったことだけが心残りではあるのだけれど。

10 : 2016/12/24 01:29:31 No.398384716

さらに少し経ち、私は夢にまでみた日を迎える事になる。
なんとみほさんとまたチームメイトとして戦える日が来たのだ。
あの日と制服の色は違うけれど、隊長とエリカさん。それにみほさんと同じ制服を着て整列をする。
私はそれが嬉しくて、つい何度も見てしまう。
こんな状況の中で笑うだなんて失礼かもしれないけれど、私はほころぶ顔を抑える事ができなかった。
各校隊長が会議をする為に招集され、私たち隊員は各校入り混じりながら互いの戦車を見て雑談をする。
その中で一人、チューリップハットを被り見慣れない楽器を持つ女性が私に近づいてくる。
あの人は誰だろう。どこかで見た覚えがある。でも思い出せない。
私に用があるのかな?相手は覚えているとしたら忘れているのは失礼なのかもしれない。
「曼珠沙華は花言葉の一つに再会というのがある。おめでとう」
その女性は意味ありげにそう告げて、隊長たちの待つ建物へと歩いていく。
意味もわからない唐突な言葉。
それなのに、何故か懐かしさと感謝の気持ちが膨らんだ私は彼女の背中に一礼をした。

11 : 2016/12/24 01:31:51 No.398385232

これでまたキリのいい数になったのでまとめも置いていきます
su1684713.zip

12 : 2016/12/24 01:33:05 No.398385516

ミステリアスなミカいいね
面白かった

13 : 2016/12/24 01:36:49 No.398386185

きたのか!

14 : 2016/12/24 01:56:03 No.398389709

三途の川を渡りかけたんだ…あぶねえ…
それはさておきいいミステリアスな雰囲気だったよ!
ありがとう!

15 : 2016/12/24 02:03:45 No.398390831

手紙のやつ好き

16 : 2016/12/24 02:05:31 No.398391048

気持ち悪い

17 : 2016/12/24 02:05:56 No.398391093

そこは黄泉平坂
または賽の河原
あるいは海鮮居酒屋鮨住

18 : 2016/12/24 02:12:23 No.398391942

なんで冥府の番人してるの
のとまみこ
ああ地獄少女ってそういう…

19 : 2016/12/24 02:14:15 No.398392157

カルチョビシリーズ好きだったよ

元スレッド:http://img.2chan.net/b/res/398384111.htm


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