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怪文書ですご注意くだ - 二次元裏@ふたば(img)
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1 : 2016/10/10 03:40:14 No.383640117

1476038414684.jpg[画像通報]

怪文書ですご注意ください
あと作中セリフはあるけど名前が無いほぼオリキャラ目線なのでもっとご注意ください

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名前 カオル 大学二年で春から大学選抜に参加

2 : 2016/10/10 03:41:32 No.383640247

「カオルはさ、優しすぎるんだよね」
それが高校時代をともに過ごした仲間からの評価である。
チームの主力なのに戦果がろくに上がらない私に対する嘲笑混じりの言葉。
今もその言葉を引きずる私が大学でも戦車道を履修したのは、やはり好きだという気持ちが一番大きかった。
大学二年の春。欠員補充として大学選抜に選ばれた。
頂けたチャンスを活かし、選抜に残れる様に頑張ろう。そう思っても現実は甘くはない。
島田愛里寿大隊長はもちろん、三人の中隊長によるバミューダアタックは同じ大学選手でありながら美しさに見とれてしまう。
それでも必死についていったが、あがけばあがく程実力の差を痛感させられる日々。
努力を続けても届く気がせず、選抜に残れるか不安になりながら過ごしていた。
そして迎えた社会人戦。そう、我らが大学選抜が社会人を破った誇らしい一戦。
その試合で私達のチームは、両チーム通じて最初の脱落者となってしまった。
回避どころか気づかない内に撃ちぬかれ、圧倒的な力量差を見せつけられる形で白旗が上がった。
その試合から一ヶ月後にあった練習試合翌日。
夏も終わりが近づく中、大隊長に会議室に呼び出しを受ける。

3 : 2016/10/10 03:41:54 No.383640284

大洗学園との試合が決定したと伝えられたのが今日の昼。
その日の練習後に呼ばれるというのはどういう意味か。同乗しているチームメイトを含む全員が覚悟を決める。
「ついに選抜から脱落かぁ。悔しいけど残れなかったね」
実力不足は私達自身が一番痛感している。
休みに練習もしたし、戦術への理解を深める為に大隊長や中隊長たちに教えてもらったりもした。
全ては結果を求めるため。しかし、それでも足りない。そう痛感させられた四ヶ月間であった。
会議室の前に立ち、ノックをする。
入れ、と可愛らしい声が帰ってきたので私たちは入室する。
島田愛里寿。飛び級で大学選抜の大隊長に任命された天才だ。
最初は反感もあったらしいが、実力で黙らせたと聞く。
それも当然である。彼女の忍者戦術はまさに鬼神の如き活躍をしてしまうのだ。
「あなた達に依頼がきています」
「依頼、ですか?」
失格の烙印を押されたわけではないのだろうか?
ホッと息をつき、疑問を口に出す。

4 : 2016/10/10 03:42:13 No.383640309

「そう、あなたたちを指名しています」
車内の隊長である私が口を開く。
「どの様な依頼でしょうか」
「新車両を認可の審査をする為の、文科省主催の試射を依頼したいと」
「隊長が私達を指名したのではないんですか?」
「相手からの指名だ。受けていただけるならしっかりと説明をすると聞いている」
「わかりました。一日考えさせて頂き、明日返答をします」
「高校生との試合も決まったばかりなのにすまない」
「いえ、その分時間を取って練習を重ねますので。では失礼します!」
まずは失格ではなかった事を隊員たちと喜ぶ。
そして先ほどの依頼の話をするが、私達の意思はすぐに固まった。
これも経験だし、私たちに出来ることならやろう!
大学選抜に残るためにも必死だし、何かを掴めるかもしれない。
そう決意を固め、翌日の昼には受諾する意思を大隊長に伝えた。

5 : 2016/10/10 03:42:32 No.383640334

「わかった。では依頼者にはこちらから連絡をしておく」
「はい、よろしくお願いします。では、今日の練習がありますので」
「背負い込みすぎるな。肩を楽にしていけ」
「お言葉ながら、私たちは多少の無理をしなければ駄目な立場ですので。失礼します」
ニッと笑顔を作りながら一礼をし、私は練習に向かう。
そうだ、もっと練習をしないと。私たちは何もかもが足りていないのだから。

当日のうちにもう一度連絡を受け、翌朝には依頼をしてくださった職員さんとお会いする事になった。
迎えを出してくださる、とのご厚意もあり私達は甘える事にする。
役場のヘリポートから案内を受け、場違いな私たちは肩身を狭く感じながら一室へと歩いて向かう。
「お連れしました」と声をかけるとドアが開き、中に入る様に促される。
そこには眼鏡をかけた、スーツ姿の男性の姿があった。
「急な話にも関わらず受けてくれてありがとうございます」
椅子から立ち上がり、私たちに名刺を差し出す。
文部科学省学園艦教育局長 辻廉太。名刺にはそう書かれていた。

6 : 2016/10/10 03:42:49 No.383640360

「いえ、私達の成長に活かせると考えたまでです。ですがいくつか質問があるのですが」
「なんなりとどうぞ。お答えしかねる質問は困りますが」
「まず、何故このタイミングなのですか?」
「以前より検討を進めてはいたんですが、話がまとまったのが最近という事です」
「何故、私達なんですか?」
「選抜に選ばれた実力があり、それでいて搭乗者への先入観が出来てしまうほどのデータが残っていないあなたたちが適任と判断させていただきました」
「どの車輌に乗るのでしょうか?」
「こちらに資料があるので、目を通してください」
と、紙の束を渡される。
そのトップには写真が貼ってあり、車輪の付いた砲台にしか見えない無骨な車輌が写っていた。
「カール自走臼砲…ですよね。これは戦車なのですか?」
「以前から要請を受けていた車輌です。装填の自動化を進め、必要な人員を減らして実戦での使用を可能に近づけました。認可するか判断する為の試射です」
「これの導入を希望している学校があるんですね?校名を伺ってもよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫ですよ。サンダース大学です」
なるほど、あの金持ち校ならそれもあり得る。

7 : 2016/10/10 03:43:12 No.383640399

私たちは不安はあったものの、元から受けるつもりで来ているので返答は迷わなかった。
「わかりました。協力させていただきます」
「ご協力いただけて幸いです」
辻さんは椅子に深く腰をかけ、にこやかに笑う。
「でもこんな大きい物の試射なんてどこでやるんですか?」
「ええ、その件ですがあなた達大学選抜は試合をされるそうですね?」
「はい。高校生とする、と伺っております」
「その会場から遠くては選抜との兼ね合いも大変でしょう。ですので会場予定地で行います」
「配慮いただいてありがとうございます。微力ですが頑張らせていただきます」
「試射の結果次第では試合中での使用による影響を検証する為に、次のステップに進むかもしれません」
「ではその時まで大学選抜に居られる様に頑張ります」
「はい、私も期待していますよ」
こうして私たちはカールを乗せた船に乗り、他の選手たちより一足先に試合会場予定地へと向かった。

8 : 2016/10/10 03:43:33 No.383640424

予定地でも外れの土地。そこにカールはのろのろと向かっていく。
橋を使うと崩れるかもしれないので足場を組み、少し高台になっている場所に設置する事を聞かされていた。
「なぜ、こんなにも手間をかけてまでこの場所なんでしょう?試射なんですし下の平地でいいと思いますが」
と、足場を組んでくれている職員さんに聞く。
「天候に左右されづらいですし、試合での運用を考えたら守りを固めやすく敵が近づきづらいここがいいんですよ」
職員さんはそう答えて下さった。
「なるほど。完了したみたいなのでまず動かしてみますね」
私は操縦手に声をかけ、簡単に移動をさせてみる。
動きはとても遅く、戦車とは言えない。
もし私達が乗っているパーシングが接近したらすぐに白旗だなぁ、と感じてしまう。
「副操縦手も操縦を手伝ってみて」
私はそう指示を出したが、的のあると思われる角度に向けることすら一苦労であった。
次は砲撃。自動装填装置の動作を確認する隊員を見てから、私は車内に入って照準を覗く。
「うわぁ、なにも見えない」
その視界には、森と山だけしか見えなかった。

9 : 2016/10/10 03:43:51 No.383640445

仰角で撃つとはいえ、何も見えないのは撃ち辛いな…。
適当で撃つわけにもいかず、私たちは案を練る。
GPSを使ってみたらどうだろう?と装填手が言ったので試す事にする。
観測班の方々にお願いをし、目標までの距離を伝えてもらう。
カタログを開き手順を再度確認。照準を見て、左右の角度を修正。
一度砲身を下ろして装填。そして仰角を決めて砲撃をする。

耳栓越しでも音が体内を揺らし、私達は固まってしまう。
今のがカールの砲撃音?爆弾じゃない。
『こちら弾着観測班。ズレの修正角度を送信しますので確認を願います』
全員の無事を確かめ、私はほっとする。
『こちら弾着観測班。カール班応答せよ』
と、通信が入っている事に気が付き、私は慌てて答える。
「失礼しました。修正して再度砲撃をします」
そして二発目。砲撃時の衝撃に耐え、着弾した音がここまで届く事に驚きつつも多少は慣れてくる。

10 : 2016/10/10 03:44:07 No.383640475

翌日も一日カールの試射をして過ごし、試射は無事終わる。
宿泊施設に戻ると、辻さんが迎えてくれた。
「皆さん、おつかれさまでした」
「こちらこそ、貴重な経験をさせていただきありがとうございます」
「皆さんのおかげで、前向きに検討を進められそうです」
「そう言って頂けるとやった甲斐がありました」
「それで、早速次のステップの話が来ているんですよ」
「と言いますと?」
「実戦での運行による戦力の公平さ、及び安全性の確認です」
「もう実戦ですか?数ヶ月はかかると思ってましたけど決定が早いんですね」
「あなたたちが頑張ってくれたおかげです。すぐに解除出来る仮認可とはいえ、すぐに出せましたよ」
「試合と言っても、いつになるんですか?」
「今度の大洗戦で試して頂きます」

「…急ですね」

11 : 2016/10/10 03:44:35 No.383640516

「ええ。ちょうど試合が行われますからね。試合での運用テストを検討した結果です」
「高校生に試すんですか?」
「勘違いしないでください。ちょうど試合があるので許可がもらえるなら試しましょうと話したんです」
「大隊長はなんとおっしゃってましたか」
「あなたたちが望むのであれば、試合で運用すると言ってくれました」
「…正直、私たちはカールの砲撃を見て安全性に確信が持てません」
「カーボンの安全テストは済んでいますよ。飛んでしまっても幸い崖や深い川もない会場ですから」
「試合会場が決まったんですか?」
「はい、昨夜。以前から検討を進めた通りの会場です」
「高校生側は、車両数が少ないと聞きます。それに運用するんですか?」
「実力差があると全力でやれないのなら、選抜には残れないのではないでしょうか」
痛いところを突かれ、私は唇を噛む。

「もちろん私ではなくあなた達が決めることです。
 ですが、戦果が上がらないパーシングとあなた達だけが運用出来るカール。どちらがいい結果になるでしょうね」

12 : 2016/10/10 03:45:17 No.383640567

「もちろん私ではなくあなた達が決めることです。
 ですが、戦果が上がらないパーシングとあなた達だけが運用出来るカール。どちらがいい結果になるでしょうね」
私たちは結果が欲しい。確かにそうだ。
それに、カールでの運用が出来れば居場所が出来るかもしれない。
そうだ。これはあの呪縛から解き放たれるチャンスなんだ。
自分自身にそう言い聞かせ、答える。
「わかりました。引き続きテストに協力させて頂きます」
「そう言って頂けるとありがたいです。カールを回収させずに済みますから」
「あのまま使うんですか?」
「ええ、それなら試射のデータも残ってますし実戦との差もわかりやすいでしょう」
なるほど。確かにそうかもしれない。
「わかりました。大隊長にも連絡をして了承を得たら再度連絡させて頂きます」
「はい、ご協力ありがとうございました。あなたたちには私も期待していますよ」
辻さんは笑顔でそう言い、私達を送り出してくれた。

13 : 2016/10/10 03:46:15 No.383640666

レス数で29と長くなったので残りはtxtでお出しします
su1604058.txt

14 : 2016/10/10 03:54:15 No.383641302

こんな時間に大作を!?

15 : 2016/10/10 03:55:08 No.383641362

まあカールもこれで見納めだしね…

16 : 2016/10/10 03:57:15 No.383641529

面倒見のいいルミさんいいよね…

17 : 2016/10/10 06:12:43 No.383646930

いい…

18 : 2016/10/10 06:14:33 No.383646991

確かにあの状況でよく運用できてたよな…
そりゃ森くらいしか見えんわ

19 : 2016/10/10 06:15:11 No.383647018

かなりの大作だなぁ!

20 : 2016/10/10 06:24:10 No.383647324

ヘッツァーが飛ぶとか流石に誰も考えないからな…

21 : 2016/10/10 06:25:01 No.383647358 1

ルミ姉さんは優しいな

22 : 2016/10/10 06:26:13 No.383647404 1

>ルミ姉さんは優しいな
この人酒呑むのが好きなだけじゃねえかな…
カールを肴にして呑むって…

23 : 2016/10/10 06:27:56 No.383647480

>>ルミ姉さんは優しいな
>この人酒呑むのが好きなだけじゃねえかな…
>カールを肴にして呑むって…
レッツノミニケーション!

24 : 2016/10/10 06:29:14 No.383647528

実際の働きとしては充分だよ
でもやっぱり気にして少し悲しくて…だから意識が飛ぶまで飲むね…

25 : 2016/10/10 06:30:02 No.383647552

ルミ姉さんはゆっくりと隣で呑んでてくれるんだろうな

26 : 2016/10/10 06:37:04 No.383647850

やはりメガネの眼鏡は割るべきだな

27 : 2016/10/10 06:54:51 No.383648577

いいなぁ…

元スレッド:http://img.2chan.net/b/res/383640117.htm


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