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怪文書、ローサム・サ - 二次元裏@ふたば(img)
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1 : 2016/12/23 00:30:37 No.398161259

1482420637608.jpg[画像通報]

怪文書、ローサム・サムヒップのお時間です
よければお付き合いください

2 : 2016/12/23 00:31:29 No.398161465

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 12月。寒々とした冬の潮風が学園艦を撫でて行く。鈍色の空からはハラハラと白い雪が降り落ちる、そんな季節。行き交う人々は襟を立てて早足に道を歩き、少女達は襟巻きやコートの裾をチラチラと揺らしながら、寒さに耐えていた。
 他愛も無い温もりが心地よく、他愛も無い寒さが酷く体に突き刺さる日々の事。アッサムは自身のロッカーを空けると小さな封筒が入っている事に気が付いた。薔薇の模様の付いた封蝋で止められた、淡いピンクの封筒に包まれたそれは、ささやかな密書。
 封筒の中には、これまた淡いピンクの可愛い便箋には見慣れた彼女の文字でこう書かれていた。 『お話があるので例の場所に来て下さいませんか?』 と…
 その後に続く言葉に彼女は一瞬ばかり訝しがったが、クスリと微笑むと慣れた手つきで携帯電話を取り出し、返事のメッセージを飛ばしてみせる。妙な所であの子は古風なのだからと、アッサムは独り心の中で呟いた。そう、こんな事は電子メールのやり取り一つで終わると言うのに。

3 : 2016/12/23 00:32:08 No.398161609

お転婆で、天真爛漫で、この聖・グロリアーナの学び舎を子犬の様に駆け回るあの憎めない後輩は、ずっとずっと、こうやって可愛い密書にペンを走らせるのだ。
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 ささやかな暖かさを世界に振りまいて、太陽が仕事を終える。陽は瞬く間に沈み、夜の帳が下りてゆく。空気の透き通った晴れた冬の空。それも海の上ともなれば、そこは飛び切りの星空を堪能出来る場所だろう。
 慎ましい聖・グロリアーナの甲板街の灯りは、傍らにあっても星空の邪魔を余りする事はない。それも夜が更ければ、なおさらの事…
 時刻はもう、夜の11時を回っていた。本来ならば淑女の行動としてあまり歓迎されない外出ではあったが、情報処理学部第6課ことGI6の一人たるアッサムには容易い事である。
 暖かなコートと襟巻きに身を包み、二人の間で定められた場所へと少女は漆黒のリボンを揺らしながら歩いた。何故、こんな時刻にあの子は私を誘ったのだろうと思いながら。
 果たして、ランデブーゾーンには一人の少女と、一人の鉄馬が待っていた。夜の世界においてもなお鮮やかな赤毛を街灯の明かりに光らせて。

4 : 2016/12/23 00:32:32 No.398161693

「お待たせ、ローズヒップ。それにしてもどうしたの? こんな夜更けに呼び出すだなんて」
 小さく苦笑しながらアッサムは可愛い後輩に声をかけた。彼女はお転婆だが、素行が悪い訳では無い。基本的には、夜は眠るべき時間の物と言う至極全うな感性をしている。そんなローズヒップが、こんな時刻に落ち合いたいと言って見せたのだ。不思議にならない方が難しいと言うもの。
「ごきげんようですわ。アッサム様! ともあれ、今は説明する時間が余りございませんの。お早く乗ってくださいませ!」
 真夏の向日葵の様に明るい笑顔を見せながら、彼女はポンとアッサムにヘルメットを寄越して見せた。アッサムも手慣れた物で、ヘルメットを確りと被れば顎紐をキッチリと閉じてみせる。
 その間に、ローズヒップは手馴れた動きでバイクを目覚めさせて見せた。キャブレターのチョークを引き、クランクを勢いよく踏み込んで見せた。寒い冬の空気に、V型二気筒の乾いたエンジン音が気持ち良い位にドコドコと轟く。

5 : 2016/12/23 00:32:56 No.398161785

二人の少女を乗せて、ロイヤルエンフィールドが甲板街の道を走り出した。コートを着込んでも尚、突き刺さるような寒さを感じる。だが…アッサムは不思議とそれを心地よく感じていた。
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 二人がこうしてナイトドライブを洒落こむ様になったのは偶然の事である。GI6での活動で夜遅くの道を歩いていたアッサムが、道端にバイクを駐車して静かに魔法瓶から紅茶を飲んでいたローズヒップに出くわしたのだ。
 敬愛する先輩から僅かなお説教を頂いたローズヒップではあったが、何処か疲れた風のアッサムを見て、自分のバイクでアパルトメントまで送り届けたいと申し出た。僅かに逡巡したアッサムではあったが、楽に帰る事が出来るのであればと後輩の申し出を受け取る事にしたのだ。
 そんな、些細な切っ掛けから二人は夜のドライブを楽しむ様になった。
 ローズヒップは努めて安全運転で走った。急なブレーキも急な加速もせず、ハンドル捌きも、シフトチェンジも何もかもが滑らかで丁寧であった。ただ一箇所。学園艦の一区画だけを除いて。

6 : 2016/12/23 00:33:15 No.398161847

学園艦の甲板の隅も隅。すぐ隣を見れば海が見えるようなところを走っている、何も無い長い長い直線道路の区画。赤いクセ毛のお転婆娘の鋼の愛馬は、力強く、鋭く吼えて見せた。
 轟々とキャブレターが空気を吸い込み、ガソリンを吸気マニホールドに送り出してゆく。サイドバルブがバタバタと上下し、給排気を制御する。燃焼室の爆発によって生み出されたエネルギーが、クランクシャフトによって回転運動へと転じられ、ギアやチェーンを介してタイヤへと伝わっていく。
 野暮ったくも力強いエンジン音を撒き散らしながら、鋭く加速するロイヤルエンフィールド。狭まる視界。まるで嵐の様に肌を叩いていく強い風。アッサムは感じ取った。ローズヒップの世界の片鱗を。生死の境界線上に光り輝く彼女の世界を理解した。
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 冬の寒空の下。少女達は目的地に辿り着く。そこは学園艦の切っ先。誰も邪魔する事の出来ない、潮風の吹く場所。そこにはささやかな展望台と、僅かな街灯と、聖・グロリアーナではあまり見かけないホットチョコレートの古ぼけた自動販売機が立っていた。

7 : 2016/12/23 00:33:33 No.398161921

ローズヒップとアッサムは、ホットチョコレートを買ってベンチに座る。冷えた体に、ホットチョコレートの暖かさと甘さが染み渡るような気分だった。それは決して、聖・グロリアーナの表通りに軒を連ねる名の知れたカフェで飲む様なホットチョコレートと比べれば、味も薄く、ミルクも物足りない代物だった。だけども、バイクで走ってきたからこその美味しさが此処にはあった。
「アッサム様…」
 ぽつりと、ローズヒップが少女の名を呼んだ。
「何かしら? ローズヒップ」
 アッサムもまた、少女の名を呼んだ。
「わたくしは、アッサム様にお会い出来てとても幸せでございました。初めてお会いした時の事を、今でもハッキリと思い出せますわ。春風に靡いたアッサム様の明るいブロンドの御髪が、とても美しくって…わたくしは見とれてしまいました」
「そう言われると、恥かしいわね…」
 懐かしむ様に言葉を連ねる後輩に、アッサムは体がくすぐったく感じた。

8 : 2016/12/23 00:33:59 No.398162029

「わたくしが至らぬばかりに、沢山の事を教えて頂いて…だけども、同時にわたくしは敬愛するアッサム様に教育して頂けるのがとてもとても嬉しくって……どれだけの感謝の言葉を連ねても、わたくしのこの溢れる気持ちは、伝え切れそうにありませんの」
「…私も、決して嫌な気持ちには成らなかったわ。貴女は何処までも真っ直ぐで、真摯な気持ちで教育を受けて…苦手な事でも途中で投げ出したりはしなかった。時々、気持ちが空回りしてしまうお転婆な子だけども。とても真面目な良い子だったから」
 アッサムもまた、この赤いクセ毛の可愛いお転婆娘との記憶を思い出す。手の掛かる子ではあったが、とても可愛い、良い子だったと。
「アッサム様…! 有り難う御座います! わたくしは…ローズヒップは、幸せにございますですわ!」
 涙ぐんだ声で、ローズヒップは真っ直ぐに今の自分の気持ちをアッサムにぶつけて見せた。彼女はハンカチを取り出し、僅かに滲んだ涙をそっと拭き取れば、再びあの、夏の向日葵の様な眩しい笑顔をアッサムに向けて見せた。

9 : 2016/12/23 00:34:23 No.398162137

「今夜は、どうしても…誰にも知られずに、アッサム様に受け取ってもらいたい物が御座いまして…こんなお時間ですが、ドライブにお誘いしましたの」
「受け取ってもらいたい物…?」
「えぇ…!」
 ローズヒップのポーチから差し出された、小さな包み。それを受け取り、開いたアッサムの目の前にあったのは…品の良いネックレスであった。
 街灯のおぼろげな光をキラキラと反射する、一対の翼をモチーフとした、小さなタンザナイトの埋め込まれたシルバーアクセサリ。まるで今にも何処かへと羽ばたいて行くのでは無いかとアッサムは思うほど、よく出来ていた。
「わたくし、とても悩みましたの。アッサム様にどんな贈り物をすれば喜んでもらえるのかしらって。わたくしは、ダージリン様の様に様々な薀蓄や知識に長けている訳でもなければ、オレンジペコの様に気が利く訳でもありません。はたまた他の皆様や、ルクリリやニルギリの様にお洒落に聡くもございませんの。だから…!」

10 : 2016/12/23 00:34:44 No.398162235

ローズヒップは、意を決するように言葉を区切った。
「わたくしは、わたくしの出来る事、思った事、そして感じた事を、アッサム様にお伝えするしかないと…そう思いましたの」
「…ローズヒップ…貴女…」
告白にも程近い言葉に、アッサムの頬が熱を帯びた。
「アッサム様は紛う事無き名砲手。なればどんな贈り物をすればいいのか。悩みに悩み抜きましたわ。ですから、私はそのアクセサリに思いを込めました。アッサム様の放たれる砲弾が、何処までも鋭く遠く飛んで行ける様にと。何時までもよい風が吹きますようにと…」
 普段は好奇心に満ち満ち溢れた琥珀色の瞳が、真摯な思いを秘めてアッサムのタンザナイトの如き薄紫の瞳を見つめていた。夥しい程の思いと熱意が、視線を介して己の体内に流れ込む様な感覚をアッサムは感じる。頬が赤らむのは、寒さのせいか。いいや違う。愛おしい後輩からの思いを受けたが故にだ。
「…ありがとう。ローズヒップ。本当に…ありがとう。でもね、ローズヒップ…ひとつ聞いても良いかしら?」
「なんなりと!」
「このネックレスは、ペアのネックレスよ…?」

11 : 2016/12/23 00:35:04 No.398162314

アッサムの言う通り、ネックレスはペアであった。そっくりそのまま、同じ物がもう一つ収まっていたのだ。鮮やかにオレンジ色の小さな琥珀が埋め込まれた、もう一つの翼が存在する。その事に対する疑問を、アッサムは正直にぶつけて見せた。
「コレは、その…アッサム様から、わたくしにかけて頂きたくて…! 風の様に、飛ぶ様に走り続けたいと思いまして…あの、その…! 誰よりもアッサム様の為に! アッサム様を支える、一対の翼になりたくて…!」
薄暗い街灯の下でも判るほど、ローズヒップは顔を真っ赤にしながら己の思いを告白して見せた。彼女は自分に授けて欲しいのだ。翼を。愛する人自ら。
 そんな思いを込めて、このネックレスを買ったのだと思えば…この子はなんていじらしいのだろうか…! アッサムは次の瞬間にはもう、この何処までも真っ直ぐで、馬鹿正直な、だけども本当に憎めない可愛い後輩を抱き締めていた。
「ローズヒップ…! 貴女ったら、本当に…! 今時のドラマでも聞かない様な恥かしい言葉を口にして…!」
「わたくしには、そうするしかないと、思いましたから…! そうする事しか、出来ませんもの…!」

12 : 2016/12/23 00:35:26 No.398162404

「本当に、本当に…! このお転婆娘…! 人の心を勝手に盗んでおいて…もっと盗んでしまおうだなんて…悪い子なんだから…!」
「…アッサム、様…!」
「ローズヒップ…貴女に翼を授けます。だから…貴女も私に、翼を授けて下さい」
「…ッ!! はい…はいっ…! アッサム様…!」
 ネックレスを持った手が震えるのは、きっと寒さの所為ではなく。何時にもまして吐く息が白いのも、きっと寒さの所為ではなく…胸の奥から湧き上がる熱が、体を巡っていく。それもきっと、ホットチョコレートを飲んだからではない…
「愛しているわ…私の可愛いローズヒップ…」
「愛しています…わたくしの、美しいアッサム様…」
 吹き荒ぶ潮風の最中。二人の少女が熱い抱擁を交わす。誰にも見られる事もなく、誰にも知られる事も無く…愛を囁き、愛の誓いが交わされた。
 不意に、リンロン、リンロンと二人の少女の間から可愛げな音が響いた。何事だろうかとアッサムが思った途端、彼女の腕時計からもチチチと音が鳴る。可愛げな音色は、ローズヒップの懐中時計から零れ落ちたチャイムの音色であった。

13 : 2016/12/23 00:35:50 No.398162503

「今この瞬間、誰よりも早く、12月10日になりましたわ!お誕生日、おめでとう御座いますですわ! アッサム様!」
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 愛する貴女へ贈る。世界最速のハッピーバースデー。
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14 : 2016/12/23 00:36:15 No.398162603

以上になります。失礼しました
テキストはこちら
su1683375.txt

今年一年書き綴ったマトメファイルはこちらになります
もしも見かけた作品が御座いましたら、懐かしんで貰えればありがたい限り
ss282329.zip

15 : 2016/12/23 00:38:32 No.398163097

待ってたよ

16 : 2016/12/23 00:39:09 No.398163223

ありがとう

17 : 2016/12/23 00:44:08 No.398164279

ローズヒップのストレートな告白いいねえ
そしてそれを受け止めるアッサム様!

18 : 2016/12/23 00:45:50 No.398164638

捻ったことを喋らせたくても書き手がポンコツだからね
仕方ないね…
でもありがとう

19 : 2016/12/23 00:50:38 No.398165647 1

こりゃ甘い

20 : 2016/12/23 00:51:50 No.398165894

>こりゃ甘い
遅くなったけどアッサム様の誕生日だもの
甘い物書きたいじゃない!

21 : 2016/12/23 00:56:45 No.398166821

甘くてたまらん

22 : 2016/12/23 01:00:06 No.398167494

砂糖吐いてもいいのよ

23 : 2016/12/23 01:00:43 No.398167608

いい…

24 : 2016/12/23 01:00:48 No.398167621

ローサムいい……

25 : 2016/12/23 01:02:01 No.398167852

この一年22本のローサムを書いたよ…
聖グロの「」嬢様の皆様は堪能いただけたでしょうか…?

26 : 2016/12/23 01:09:26 No.398169280

もう今年も終わりなのね…

27 : 2016/12/23 01:09:37 No.398169307

素敵ですことよ!

28 : 2016/12/23 01:13:03 No.398169902

調べたところ8月からコンスタントに18本書き続けていましたわローサムだけで
活動を再開したのも8月からでしたので、今年書き綴った約40作はこの4ヶ月で書き上げたことに…自分でもびっくりですわ

29 : 2016/12/23 01:16:45 No.398170511

アーップいい…キテルどころじゃ済まないぐらいその先へキテル…!

30 : 2016/12/23 01:18:14 No.398170763

キテますのよ…!

31 : 2016/12/23 01:19:29 No.398170971 1

ロイヤルエンフィールドで甲板の際をかっ飛ばすローズヒップは俺も妄想してた
これはまさかの念SS…

32 : 2016/12/23 01:20:52 No.398171196

>ロイヤルエンフィールドで甲板の際をかっ飛ばすローズヒップは俺も妄想してた
>これはまさかの念SS…
安全にかっ飛ばせる場所はどこかしら?と考えた結果
甲板の隅っこの道路かなぁ…となった次第にございます

33 : 2016/12/23 01:21:39 No.398171318 1

>この一年22本のローサムを書いたよ…
なそ
にん

34 : 2016/12/23 01:23:47 No.398171684

>なそ
>にん
ダーみほとかその他も約20本書いたよ

35 : 2016/12/23 01:24:03 No.398171715

これは…ありがたい…

36 : 2016/12/23 01:24:33 No.398171783 1

ヴィクトリア朝風の石畳をクルセイダーの履帯で踏み砕くローズヒップじゃなくてよかった…

37 : 2016/12/23 01:25:40 No.398171961

今年一年のマトメファイルにはローサム以外の怪文書も入ってるから良かったら手に取ってね

38 : 2016/12/23 01:26:16 No.398172051

>ヴィクトリア朝風の石畳をクルセイダーの履帯で踏み砕くローズヒップじゃなくてよかった…
そんな事したらアッサム様に尻叩きの折檻されちゃう…

39 : 2016/12/23 01:26:26 No.398172076 1

杏みほいいよね…好き

40 : 2016/12/23 01:27:21 No.398172204 1

装丁して本棚に加えるか…

41 : 2016/12/23 01:28:38 No.398172420

>杏みほいいよね…好き
ありがとう…杏みほいい…
>装丁して本棚に加えるか…
なそ
にん

元スレッド:http://img.2chan.net/b/res/398161259.htm


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